日本人は損切できない人種!?現状維持バイアスとは??

ギャンブルに限らず投資や為替などにおいて、損切りができずに負債を抱えてしまう人が非常に大勢います。
当サイトにも多くの方から
「損切りができず資金を全部溶かしてしまいました」
「どうすれば損切りができるでしょうか?」
といった意見が 数多く寄せられています。
実際のところ、こうすれば損切りができるこのタイミングで損切りすべきといったものは存在しません。
なぜなら人それぞれの資金力によっても変化しますし、メンタルによっても変わってきますから、誰かが「このタイミングで損切りしましょう」と言えるはずがないのです。
損切りできないのは国民性にある!?
人はそもそも損をしたくないと思う生き物です 。
そしてそれに加わって日本人は変化を望みません。
これが「現状維持バイアス」です。
現状維持バイアスとは?
本質的に現状が変わることによって得をするということよりも
現状を変えないことによって損をしないという方に重きを置いてしまうということです。
例を挙げて考えてみましょう
・5万円の商品をセールで4万円で買った(1万円得をする)
・5万円で買った商品が別の店で4万円で売っているのを見た(1万円の損)
この出来事がもし1日に同時に起きた場合、1万円得をしたという気持ちよりも1万円損をしたという不愉快な気持ちの方が長く尾を引くことが分かっています。
統計では不愉快な気持ちの方が2.25倍続くそうです。
つまり1万円損した気持ちをチャラにするためには22,500円別で得をしないと気分が収まらないということになってしまいます。
してしまうから、なかなかそれでも勝ってるって気持ちにはなれないんだろうね…
分かっているのに損な方を選んでしまう??
こっからはちょっと面白い話なんだけれど、簡単に得か損かわかる内容であっても
損な方を選んじゃう人が多いっていう事実があるのです。
例えばカジノのゲームで
A・100%の確率で1万円負ける
B・50%の確率で3万円負ける
こんなゲームが二つあった場合どちらのゲームを選ぶでしょうか?
この場合B を選ぶ人が圧倒的に多いそうです。
しかし単純計算すると
Aの場合は期待値はマイナス10000円に対して
Bの場合は期待値マイナス15000円
と危険度は間違いなく B の方が高いのに、マイナスを回避できる可能性が50%でもあるならば B を選んでしまうというわけです。
株や為替ギャンブルも同様にもし負けてしまった時に、もっと負けるかもしれないという思考は生まれず、
いかに負けを取り返そうかとさらにお金をつぎ込んでしまう「損失回避バイアス」が働いてしまうのです。
特に日本人はこの損失回避バイアスや現状維持バイアスの傾向が非常に高いため、
窮地に陥った際や選択を強いられた際に、他に何か別の案がないかとか別の選択肢があるのではないかといった考えは働かず、今までと同じ思考でしか行動できないのです。
まとめ
以前にも同じように追い込まれて損切りしたことがあるにも関わらず
また同じ状況になった時に同じ行動をとって損切りをする。
そういった経験があるのではないでしょうか?
今度からは似たような状況ができた場合、他の可能性がないか真剣に悩み、
- 「別の方法で取り返すことができるのではないか?」
- 「今日の負けを無理やり今日取り返そうとしてはいないか?」
- 「月や年単位で利益を見ているか」
これらのことを自問自答して一度冷静になって判断してみてはいかがでしょうか。
コメント
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この問題の答えはAでしょうか?
この問題の根元は期待値だと思います。
あるギャンブル系ユーチューバーもこれと似たようなことを言ってましたよ。
答えは「やらない」です(笑)
そんな事言ったら元も子もないですけどね(笑)